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赤いフクロウのショートストーリー

短い小説を書いています。

赤いフクロウのショートストーリーへようこそ

白い悪魔が飽きたようなので、また一人でやろうかな。





たまに奴が思い出したように小説を書くかもしれないが
気をつけよう。



夜空を見上げてごらん、星が綺麗だね。
でもね、僕は思うんだ。
ランキングボタンを押す君の指の方が
はるかに綺麗だよ。

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前世ブーム

        4



夜も更けてきたが、マダムキャサリンはまだいるだろうか?
男はマダムキャサリンを探した。
男は先程前世占いがされていた場所を探すとマダムキャサリンがいた。どうやら見物人はいなくなってマダムキャサリンが一人でいるようだ。
男が声をかけようとした瞬間マダムキャサリンが口を開いた。
「あんたが来ることはわかってたわ。占いを見てるふりをしてあたしを見てたでしょ。あんたの目、まるで野獣だったもの。あたしの事が好きなんぶひ~~~」
マダムキャサリンが言葉を言い終わる前に男のビンタがとんだ。
マダムキャサリンの小粋なジョークも今の男には通用しなかった。
「こっちは真剣なんだよ!さっさと占ってくれ!」
「すみませんでした。それでは占います。」
マダムキャサリンは精神を集中し始めた。
「見える!見えるぞ!イ~ッヒッヒッヒッヒ!おぬしの前世は農民じゃ。」
「農民ですか?」
「そうです、農民です。」
「普通ですね。」
「そうですね。普通ですね。」
男は悪い前世ではなくてホッとしたような、ヒーローになれなくてがっかりしたような気持ちになっていた。
マダムキャサリンは言った。
「がっかりしたかい?でもね今回頑張ってなりたいものになれば、来世では今の人生が前世になるんだよ。大事なのは過去ではない。今現在、そして未来なのよ。過去に縛られるな!今を、そして未来を見据えて精一杯生きるのよ!」
男はハッとした。
「今、そして未来か・・・。マダムキャサリンありがとう!俺今から手相を占ってもらいに行くよ!」
「え?ああ・・・うん・・・まあ、頑張りなよ。」
戸惑うマダムキャサリンに男は一礼して去っていった。
男は過去を占う前世占いより、今、そして未来を占う手相占いが大事だと思ったのだろう。
「しょうがない男だね。フフフ。」
マダムキャサリンは街に消えていく男の背中を暖かい目で見送るのだった・・・。





        完
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テーマ:自作連載小説 - ジャンル:小説・文学

前世ブーム | コメント:2 | トラックバック:0 |

前世ブーム

        3



失敗した・・・失敗してしまった・・・。
男が親友と入った飲み屋は座敷の店だったのだ。
親友の名は靴下臭次郎。彼は的確なアドバイスをしてくれて気遣いができるやさしい男である。しかし、足がめちゃくちゃ臭いという弱点があるのだ。
フグが自分の毒で死なないように、ジャイ○ンが自分の歌でダメージを負わないように、彼、靴下臭次郎も自分の足の臭いは全く気づいていないのである。
臭次郎が座敷へあがるため靴を脱いだ瞬間、強烈な異臭と黄色い煙が店に充満しだした。
「うおええ~!」「ぐおええ~!」「oops!」
店のあちこちから嗚咽が漏れてきた。
「俺思うんだけど、ひょっとして座敷って普通の店より酔うんじゃないかな?皆よく吐いてるしさ。ヘケケ。」
臭次郎はケラケラ笑いながら言った。
男は思った。
{違うんだよ臭次郎、お前の足の臭いが凄いんだよ。}
しかし心優しい臭次郎を傷つける言葉を男は言うことができなかった。
なにはともあれ、あちこちで嘔吐が繰り返される、この地獄絵図のような店内で飲み物とおつまみを頼み男の相談が始まった。
これまでのあらすじと本当は自分は前世をめちゃくちゃ知りたい事をカクカクシカジカ、ウンヌンカンヌン、ナンタラカンタラと説明した。
臭次郎は全てを聞くとスッと立ち上がった。
親友の靴下臭次郎は余計な気遣いをして男が痛くないように、強烈な悪臭と黄色い煙を放つ履いていた靴下を手に被せてクッションにしてから男の頬にビンタをした。
「このバカチンが!おまえが知ろうが知るまいが、おまえが過去にやったことは変わらないんだ!男ならば、たとえどんな恥ずかしい罪を犯したとしてもそれを受け入れてやり直せばいいじゃないか!」
効いた。臭次郎の言葉もだけど、なにより臭次郎の靴下を顔につけられた精神的ダメージはかなり効いた。
「目が覚めたぜ臭次郎さんよ。ちょっくら行ってくるぜ。」
店全体がゲロまみれの地獄のような店を後にして、男は前世占い師マダムキャサリンの元に向かうのであった。




        続く

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前世ブーム

        2



男が、噂の占いババアマダムキャサリンの元にたどりつくとそこには人垣ができていた。
皆他人の前世に興味津々なのだ。
ちょうどこれから派手な女と、なんとも冴えない地味な男が前世占いをしてもらうようだ。
「マダムキャサリン、あたしの前世をみてもよろしくてよ。オ~~ホッホッホ。」
派手な女がマダムキャサリンに前世を見てくださいと言っているようだ。
「見える!見えるぞ!イ~ッヒッヒッヒッヒ!おぬしの前世は町娘じゃ。」
派手な女ががっかりと肩を落とした。
「ひ~~普通よ。」
男は思った。
{町娘か、普通だな。}
周りで見ていた連中もザワザワと騒いでいる。
「普通だ!」「超普通だ!」「ふつ~う!」
皆の目が興味を失ったおもちゃを見るような目で派手な女をみていた。
「マダムキャサリン、生ゴミのような卑しい卑しい僕の前世をみてください。」
地味な男がマダムキャサリンに前世を見てくださいと言っているようだ。
「見える!見えるぞ!イ~ッヒッヒッヒッヒ!おぬしの前世はトランスフォーマーじゃ。」
地味な男がおたけびをあげた。
「いやったぜ~~~超かっこいいぜ!俺の前世はトランスフォーマーだぜ!イエ~~ス!」
男は思った。
{うっうらやましい!トランスフォーマーだなんて超かっこいい!}
周りで見ていた連中もザワザワと騒いでいる。
「やばいよ!」「超かっこいい!」「ク~ル!」
皆の目が少年少女のようにキラキラ輝いた目で地味な男をみていた。
前世ひとつでこんなに皆の評価が変わるなんて恐ろしいことだ。
派手な女は誰にも見向きもされないが、地味な男はまるでヒーローのように周りの人達に崇め奉られ拝まれている。
「いいなあ俺もヒーローになりたいなあ・・・。」
男の前世を知りたい気持ちは以前よりも強くなっていた。
男は相談のために親友を飲み屋に呼び寄せ、一杯やりながら相談することにした。




        続く

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前世ブーム

        1




ある日、街では前世ブームが起こっていた。
男が街を歩いていると聞こえてくるのは前世の話ばかりだ。
やれ東のゴンザレスの前世は宇宙飛行士だったとか、やれ西の花子の前世は医者だったとか、聞こえてくるのはそんな話ばかりだ。
しかし皆が皆、前世を知りたい訳ではない。
男もそうだった。
いや、正確に言えば男は自分の前世をめちゃくちゃ知りたい。それはそれはハンパない程知りたいのだ。しかし、決して良い前世ばかりではない。
男は怖かったのだ。
もしも前世がスカートめくりの常習犯で刑務所とシャバを行ったり来たりの生活をしていたら・・・
いや、それならばまだ夢もロマンもある。しかしもしも前世がフンコロガシと一緒に糞を転がして遊んでいたとしたら・・・・・
怖い。
そんな前世かもしれないと思うだけでたまらなく怖い。
しかし知りたい。
男は思った。なんかモヤモヤする。私はモヤリエンヌと。
そしてひらめいた。
「そうだ、最近街中で公開で前世占いをしている齢100歳を超える伝説の占いババアがいると聞いたぞ。たしかマダムキャサリンとか言ってたな。そのキャサリンが他人を占う様をまざまざと観察してみよう。」
男は前世占いを見に噂の占いババアマダムキャサリンの元に向かうのであった。




        続く

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